埼玉県、千葉県、東京都のデザイナーズハウス

COLUMN

2台用のビルトインガレージのために考えること

デメリットを踏まえたうえで考えていく


愛車と一緒に暮らすということは、夢のある生活になるでしょう。マイホームを建てるときには、ビルトインガレージにしたいという人も少なくありません。家の内部に駐車スペースを作ることができれば、愛車へのいたずらや盗難などの心配も少なくなります。車を置かなくても、DIYなどを行うための趣味の空間として利用できるメリットも生まれます。都内のように、限られたスペースの中で使われることも多い方法で、敷地を有効に活用できる方法のため、1階は駐車場にして、2階や3階は居住空間にするなど幅広い選択ができるでしょう。ガレージの入り口にシャッターを設けることによって、外から見えないようにすることが可能です。
便利な方法であり、狭い土地でも広い駐車スペースを確保できるようになりますが、便利だからこそ考えなければいけないこともいろいろと出てきます。メリットがあれば、デメリットも存在するのが、建築の難しいところです。建物の中に駐車スペースを確保するためには、当然居住部分が少なくなるというデメリットがあります。ガレージ部分は柱が少なくなるため、耐震性の問題もあるでしょう。自由設計といっても、何でもできるわけではありません。設計士と相談をするときにも、どういった問題があり、それを解決する手段は何かということを考える必要があります。
建築上の問題をクリアしても、現実的に大きな問題となってくるのは、建築費用についてです。一般的な建築方法よりも、シャッターをつけるなど、設備に大きな金額を投資することになるでしょう。夢を実現することは間違いありませんが、予算の問題も出てくるのは当然です。これだけは限界があるため、一体どこを落としどころにするのか、明確な線引きをして臨むことが大切になってきます。

耐震性ということの問題


ビルトインガレージに車を2台置くと、かなりのスペースが必要になります。個々で考えなければいけないのは、上階の間取りです。生活空間のほとんどを上階に持っていくことになるため、水回りなどの設備もあげることになります。設計の段階から、かなり柔軟に考えていかなければいけないため、経験豊富なところと検討していくことが、解決の近道になるのは間違いありません。
1階をビルトインガレージにすることが基本となる以上、建物として耐震性の強度の問題も考えなければいけないところになります。狭い土地であっても空間を有効活用できるようになりますが、これはその空間を縦に使っていくからです。しかし、その分の荷重を下の階で受け止めなければいけません。特に居住スペースのように重い部分が上階になってくる上、ガレージ部分は軽くなります。当然、重心が高くなることで、地震が来た時の揺れは大きくなることになるでしょう。
1階部分をガレージにすれば、当然壁の量も柱の量も少なくなります。これは、開口部を大きくとる必要があるためであって、一般の建築物よりも構造上のバランスは悪いということを忘れてはいけません。2台分の駐車スペースを設けたビルトインガレージは、木造住宅では建築が難しいということも柱の数が大きく制限されるからです。これをクリアするためには、特殊なフレームを組むなど、設計上の工夫が必要になります。それだけの経験がなければできない技術になってくるため、安心して頼める建築事務所を探す必要があります。

使いやすいガレージを手に入れるために


車を動かすために必要となるスペースは、かなり細かく考えなければいけないでしょう。車をとめておくだけの面積を確保できたとしても、車の動きを考えて設計をしなければ、2台どころか1台でも入らなくなる可能性さえあります。国産車の場合であれば、10坪程度のスペースを確保すれば入ります。それでも、大型ミニバンなどになると、余裕はなくなりますし、ビルトインガレージの設計によっては入らない場合もあります。外車などの大きな車になれば、さらにスペースが必要になってくるため、どのような車に乗るのかということも考えて設計しなければいけません。もうひとつの問題として、ガレージ内に排気ガスが充満しやすくなってしまうという問題もあります。換気の位置といったことも出てきますので、駐車スペースの寸法は念入りに設計しなければいけません。
シャッターも設計によって利便性が異なります。手動シャッターは安価に設置することができますが、車を入れるときには、シャッターを開けるために車から降りる必要があります。時間もかかりますし、ガレージの前がすぐ道路になっていれば、交通量が多いと危険性が高まります。自動シャッターにすれば、かなりの費用になる可能性が高いです。シャッターの開閉や、エンジン音に対する問題も考えていかなければいけません。照明や動線、玄関の配置といったことも考えなければならないため、こうした問題からも経験の豊富なところに依頼することが重要になるのは間違いないでしょう。