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COLUMN

注文住宅で大人気!スキップフロアという発想

スキップフロアってそもそも何?注文住宅でなぜ人気なの?


暮らしやすい住環境デザインのアプローチとして、ここ数年スキップフロアという技法が注目されています。おおまかに言うと空間の仕切りとして壁を使用せず、そのかわりに数cm単位の段差によってそれぞれの部屋を区切るという発想です。壁を極端に排除した設計のため空間に開放感が生まれ、実際の床面積以上の広さを体感できるのが大きな魅力です。
建築技法から見た最大のメリットはやはり、空間を広く見せられることです。部屋の中に段差を効果的に配置することで空間全体に広さ以上の開放感を生み出すことができ、のびのびとした気分で生活することができます。空間を広く見せる技法としてはほかに吹き抜けがありますが、スキップフロアのほうは天井がそれほど高くなくても適用することができます。
空間の視認性が高まるのもメリットのひとつです。よりわかりやすく言えば、空間のどこにでも目が届くということで、とくに幼い子どものいる家庭では安心材料になるのではないでしょうか。空間の遮閉性が低く、どこにいてもつねに家族のぬくもりが感じられるため、そういう点では子育て中の夫婦はもちろん、年老いた両親と同居している家庭にもおすすめです。
スキップフロアはおもに、都心の狭小住宅で取り入れられてきた建築工法でした。建物の最大面積がかぎられてしまう都心において、空間を実際の面積以上に広く見せることのできるこの方法はまさにユーザーのニーズを最大限にかなえる逆転の発想だったのです。また、開放感があるため住まいを欧米風に見せることも可能で、都心にいながらにして外国で生活している気分が味わえると評判のようです。今後は都心だけでなく郊外エリアにも浸透していくと予想されています。

注文住宅購入前に知っておきたい!スキップフロアのデメリット


空間を広く見せられるということで吹き抜けとならんで人気の高いスキップフロアですが、いくつかのデメリットがあります。住宅の購入前にはメリットとデメリットを慎重に比較し、さらに暮らしのニーズとも照らし合わせたうえで導入を検討しましょう。
プロの建築家が真っ先に挙げるデメリットは、空調効率の悪さです。空間の遮閉性が極端に低く通気性が良すぎるため、冷暖房が効きにくいのが大きな難点となっています。そのため、とくに真夏や真冬は電気代がかさみ、それ相応の光熱費を覚悟する必要があるとされています。
防音性の低さもデメリットのひとつです。空間がほとんどひとつづきのような状態のため、当然のことながら少しの物音でも空間の隅々まで響いてしまいます。家族の気配をつねに感じられるということで寂しさは少ないかもしれませんが、ひとりひとりのプライバシーを大切にしたいと考える家庭にとっては、最低限の防音性を確保する工夫が必要かもしれません。
バリアフリーではないという点も、時代の流れから言えばデメリットになり得ます。なるべく空間をフラットにしようというのがバリアフリー住宅の基本理念なのですから、あえて段差を増やして仕切りとして利用するというのは、ある意味で時代に逆行した考え方だと言えます。若いうちは段差も気にならないかもしれませんが、年齢を重ねるにつれて少しずつ体力が落ち、段差のない住宅が住みやすいと感じる時がくるかもしれません。段差を無理なく解消する方法を元気なうちから考えておくなど、1日でも長く快適に暮らすための工夫が不可欠です。

スキップフロアをつくるなら!頼りになる住宅環境アドバイザー


多くの人にとって、住まいは一生に一度の買い物です。やり直しがきかないだけに、購入前にはあらゆるリスクやトラブルについてシミュレーションしておきたいものです。注文住宅の購入やその後の空間デザインなどの面で非常に頼りになるのが住環境アドバイザーです。住まいをより暮らしやすくするためのアイディアを提供してくれる専門職であり、建築の知識を持ち合わせた空間のプロでもあります。
住環境アドバイザーは住まいの専門家であると同時に、頼れるカウンセラーでもあります。その家族が今現在抱えている問題を的確に分析し、何が原因で暮らしにくくなっているのかをクライアントとともに考えていきます。アドバイザーとはいっても、決して専門家としての意見を押しつけることはありません。上から目線ではなく、クライアントが望む理想の住まいと現実を客観的に検討したうえで、理想が最大限かなえられるような方法を提案してくれます。住環境アドバイザーに相談したことで住宅が暮らしやすくなっただけでなく、家族間のわだかまりもなくなり、以前よりもフランクに何でも話せるようになった等、そうしたケースが少なくないようです。
住環境アドバイザーはまた、バリアフリーの専門家でもあります。よく誤解されている点ですが、段差をなくすことだけがバリアフリーではありません。むしろ、部屋の中に適度な段差を残すことで日常的に運動の機会をつくり、家にいながらにして足腰を鍛えるという発想もあります。その意味では、空間に意図的に段差をつくるという発想は高齢化社会をむかえるうえで理にかなっているのかもしれません。